読者レポート・目次 > 会見&マスコミ試写に潜入!『V・フォー・ヴェンデッタ』
 
今回のレポーター

間山美雪さん

・劇場映画鑑賞頻度 
月に1〜2本。

・映画は主に誰と?
 
 友人や夫と観に行くことが多いです。

・どんなジャンル、作品がお好きですか?

コメディやヒューマンドラマとか。娯楽性やメッセージ性のある映画が好きです。

・最近一番よかった作品
 
『シリアナ』『プロデューサーズ』これぞまさしくメッセージ性&娯楽性!!(笑)


編集部――今回、会見に参加して頂き、ありがとうございます。参加してみていかがでしたか?

間山さん――会見が始まる前は独特の緊張感と緊迫感。特に前列のカメラマンの方たちは凄かったですね。会見がスタートすると、ナタリーが放つオーラや言葉を出席者が逃すまいとしている感じがあって、一種の一体感がありました。私も“こんなに間近でナタリーを見られることは二度とない!”って感じで集中しましたよ!

編集部――印象に残っていることはありますか?

間山さん
――彼女が「この映画が“暴力にいい暴力と悪い暴力があるのか?”、あるいは“暴力を正当化することが出来るのか?”、そして“暴力を容認することがあっていいのか?”という問いを投げかけてくる」と話していたところです。後日、実際に映画を観て、感じるところがありました。
編集部――間山さんの今回の応募動機に、「女優でもある以前に一人の人間でもある彼女に、同性として共感と興味を覚えます」とありましたが、今回の会見で共感したところと、彼女に魅力を感じたところを教えて頂けますか?

間山さん――ナタリーが、「私は暴力やテロが日常的に起こっているイスラエル出身の人間です。ですから“いかにして人は自分の考えを表現するのに暴力に頼っていくようになるのか”、という過程について興味を持っています」と会見で話した時に、彼女は常に世界の情勢やイスラエルのことを気にしていて、日常的に暴力が起こる環境に心を痛めているんだな、と思いましたね。知的な女性なんだな、と。

編集部――そうですね。口調もはっきりしていて、ウォットに富んでましたもんね。

間山さん――同時に、彼女の持つ透明感がオードリー・ヘプバーンとダブる感じがしました。でも、彼女の場合、オードリーの無色透明な感じとは違って、色で例えると、アクアマリンのような透き通ったブルーというイメージでしょうか? 芯が強いから、何者にも染まらず、自分らしいカラーを出す……そんな妖精的な魅力の女性という印象を受けました。

編集部――とはいえ、可愛かったですねぇ〜(しみじみ)。 

間山さん――ねぇ〜。

編集部――彼女を見てたら、髪の毛切りに行きたくなったし、洋服買いに行きたくなりましたし、なんか、“女っぷり上げなきゃっ!”という思いがフツフツと……。

間山さん――あっ、それはちょっと、エネルギーの持っていく方向を間違えてるんじゃ……。
編集部――はっ! そっかそっか。では、そんな彼女が主演した作品も観て頂いたのですが、スクリーンの中の彼女はどうでしたか?

間山さん――自分の心のままに生きるキャラクターでしたね。映画の中で、あることをきっかけに、自分の意志を貫くことを選ばざるを得ない状況になりますが、その時の、弱さを乗り越えて意志を強く持つ重要さが、彼女を通してよく表現されていたと思います。自分で考え立ち上がること(自立)って、精神的な意味での独立なんだなぁ、って学ばされました。
編集部――そうですね。自立って、一人暮らしとかそんなことじゃなくて、自分で考え、責任を持つことなんですよね。この作品はイギリスのコミックを映画化したそうで、実際にイギリスであった史実も出てきますね。でっ、舞台になったイギリスでの公開ランキングを見てみたら、初登場2位(1位は『ピンクパンサー』)というまずまずの成績なんですが、日本の場合、その点はあんまり問題なさそうですか?

間山さん――歴史的な観点から日本でも同じような事件はありそうですし、日本で言う“ねずみ小僧”を思い出す映画だと思います(笑)。
編集部――あはは(笑)。そこですか! そう、来ましたか! 何か、間山さん、ちょっとヘンですね(笑)。物語は政治色が強く、彼女が会見で言っていたことにリンクしますよね。その点はどうでしょうか? 間山さんもちょっと考えてしまいましたか?

間山さん――さっき少し触れたんですが、私が感じたのは“暴力は、立場が変われば加害者側と被害者側が簡単に入れ替わる”ということと、“肉体的な暴力だけでなく精神的な暴力もあるんだ”ということ。例えば、自由や権利を奪うとか、宗教を奪うとか。そういう世界になると、“その暴力がどれだけ苦痛なのか、アイデンティティを傷つけるのか?”“自由や権利を取り戻すための戦いは暴力であって暴力でないのかな?”……なんていろいろ考えさせられました。

編集部――なるほど。とはいえ、エンターテイメント性もありましたね。アクション・シーンなどはいかがだったでしょう? それと印象に残っている俳優、シーンがあったら教えて下さい。

間山さん――やっぱり“仮面の男V(ヒューゴ・ウィービング)”が素晴らしかった!印象に残っているシーンは、彼がエプロンしているところとナタリーが死を決意するシーンです。死ぬかもしれない状況なのにその決意をした彼女の表情が美しかった。あと、彼女のコスプレも良い! ですよ(笑)。思わず笑ってしまうシーンも多かったですね。

編集部――この作品は『マトリックス』シリーズのスタッフが手掛けたんですが、ちなみに、間山さん、『マトリックス』シリーズ好きですか? 実は私、観てないですけど……。

間山さん――
えぇ!! どれも観てないんですか! 『マトリックス』はシリーズを全部観てます! もちろん、大好きですよ(笑)。

編集部――今回の作品はどんな人にお薦めしますか?
間山さん――抑圧されてる方、してる方。決断を迫られてる方! この映画を観たら、抑圧を解いて、決断できる……はずです(笑)。

編集部――どうでしょう、この作品に満足できましたか?

間山さん――大大大満足です(爆笑)。“人間の押さえつけられた感情はどこに向かい、どう終息するのか?”という点と、“何かに迫られて、大きな波に乗るのか乗らないのか(決断出来るか)”というのは、誰もが常に抱く感情だと思うので、いろいろな観点から楽しめました。

編集部――ご協力ありがとうございました!

作品DATA
『V フォー・ヴェンデッタ』
“V FOR VENDETTA”
WB/ジェイムズ・マクティーグ作品/2005年/アメリカ/132min./スコープ/ドルビー(SRD、DTS、SDDS:SR)
4月22日〜渋谷東急ほか全国松竹・東急系
(C)2006 Warner Bros. Entertainment Inc.
<作品内容>
アメリカがイギリスの植民地に戻った第3次世界大戦後の世界。イギリスは、移住者、異教徒、同性愛者、活動家、不治の病人といったあらゆる異端者が排除され、外出禁止令、検閲、そして監視カメラが人民を弾圧するファシズム国家となっていた。そこに突然現れたのが、仮面の男“V”。正体不明、経歴不祥、善か悪かの判別不能の“V”とは一体何者なのか……?
 
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