読者レポート・目次トム・ハンクス『ターミナル』来日記者会見に潜入!
 
10月31日、第17回東京国際映画祭特別招待作品部門のクロージング上映作品に
選ばれたスティーブン・スピルバーグの最新作『ターミナル』。
予定より早まった最新作『宇宙戦争』(2005年夏公開予定)撮影のために
スケジュールが空けられなくなったスピルバーグは来日をキャンセル。

主演のトム・ハンクスが単独来日し、会場のオーチャードホールで舞台挨拶、
その前日の10月30日には帝国ホテルで記者会見を開きました。
『アイ,ロボット』のW・スミスに続き、今回もPauseは読者の記者会見潜入に成功。
レポートを決行してもらいました! その反応は如何に!?
今回のレポーター

山知見さん
(東京都在住)

劇場映画鑑賞頻度 平均2回ぐらい

映画は主に誰と?  友人

好きなジャンル
 
ドキュメンタリー、ノンフィクション、歴史劇、サイコホラー、等。 

最近一番よかった作品 
東京都写真美術館ホールで上映している『オランダの光』。もともと絵画や 写真に興味があるんですけど、これはフィルムならではの美しさが際立っていて、とても綺麗でした。地味な作品ですけど、観てよかったです。

応募のキッカケ 
広告代理店に勤めていて、仕事でたま〜に企業の記者会見に行くのですが、 映画の記者会見の雰囲気はどんな感じなのかな、という好奇心から応募し ました。


徳光彩佳さん
(東京都在住)

劇場映画鑑賞頻度 1回観られるかどうか、ぐらい。普段は忙しくてなかなか劇場に観に行けないので、長期の休みに沢山観ることが多いです。

映画は主に誰と? 友人や家族

好きなジャンル 
ファンタジーとアクション

最近一番よかった作品
  『シークレット・ウインドウ』。ジョニー・デップの役に対する態度や役作りの仕方が好きなので。

応募のキッカケ
 もともと文章を書くことが大好きで、ライブやお芝居などのレポートを個人的に書いていました。でもそのような個人的なものではなく、何かお仕事として文章を書いてみたいと思っていました。映画やお芝居の「演技」というものにとても興味があり、それら2つに携わるお仕事をやってみたいとも思っていたんです。将来もこの2つに何らかの形で関わっていたいと思
ってますので、自分の成長の機会としてもぜひやってみたくなり。
応募しました。

今回の読者レポーターに応募した理由は?

菊山さん――
“俳優、トム・ハンクス”にとても興味があったので、“実際に自分の目で見て、オーラを感じたい!”と思いました。この前、メジャーリーグ観戦をしているトム・ハンクスをテレビで見ていた時には、“遠い遠いところにいる人だ”と思っていたので、“自分の肉眼で見られるなんて!!”と、大興奮でした。
徳光さん――7年ぶりに来日する彼に会えるなんて、“これは逃してはならない!”と思い、すぐに応募のメールを送りました。彼の話を直接、目の前で聞ける機会なんて、私たちにはまずにありませんし、今までのレポーター企画は都合がつかず泣く泣く見送っていたので、今回は選んで頂く前からかなり張り切っていました。

 
彼の出演作品の中でお好きな作品はありますか?

菊山さん――
『グリーンマイル』がスキです。彼の人柄の良さがよく出ている作品だと思います。
徳光さん――『アポロ13』です。当時は、まだあまり劇場で映画を観るという機会が少なかったのですが、“これは観に行こう!”と思い立って行った作品でした。彼の演技が好きで、初めてリピーターも経験しました。
  
会見場ってどんな印象でした?

菊山さん――
もっと“ピリピリしているのかな〜”と思っていたのですが、皆さん、慣れていらっしゃるからかもしれませんが、意外とリラックスした雰囲気でした。でも、テレビでよく見るようにTVクルーやカメラマンが大勢いて、“おお〜!”と一瞬思いましたね。あ、それにラジオでよく聞いているDJの人が会見場にいたりして、ちょっと得した感じです(笑)。

徳光さん――帝国ホテルの会見場に入ったら、『ターミナル』というだけあって空港をイメージしたセットが作られていて。それで驚いたのが、ステージ後方に何秒おきかに本物のようにパタパタパタ回転して更新する“Departure”と書かれた案内掲示板も設置されいたこと。細かな所までこっていて、会見というよりは一種のイベントのようでした。時間通りに始まり、段取り良く進行され、サクサクっと終わり。スタッフの方や記者の皆さんもプロフェッショナルな“仕事”をされていました。“私も頑張って仕事に混ざってみたい”と会見前に考えていたのですが、とても楽しかったです。
実際に彼に会ってみてどうでした?

菊山さん――
正直、最初に彼を見た時、リアリティがなく“あれ? こんな感じだっけ??”と思いました。でも、質疑応答が始まり、彼の声や喋り方を聞いているうちに“あ〜〜〜〜〜。トム・ハンクスだ〜〜!!”って実感しました。彼は、声と発音に特徴がありますよね。それがまた良かったです。質疑応答は、ジョークも交えてとても判りやすくお話してくれました。それから、通訳の戸田奈津子さんにとっても気を使っていたように思います。素敵なジェントルマンでした。
徳光さん――彼に対して“物静か”というイメージを抱いていたのですが、実際にステージ上に登場して僅か5秒でそのイメージは覆されてしまいました。司会者に挨拶を求められた時、彼のためにマイク位置を直していたスタッフの方に「アリガットー」と声を張り上げ、会場内に笑いが起きたんです。会見中は、とても聞きとりやすく笑いも交えてお話をしていましたし、「空港の仕切りのあるイスは(横になって眠れないので)旅行者に対する空港側の陰謀だ」とか、「イミグレーションでニコリともせずに“パスポート”と言われる」というコメント等、身振り手振り付きの説明に熱心さを感じました。彼は終始ゆったりとしていて、でも動じずにでんと構えていて。その言葉には重みがあって、とても存在感のある俳優さんだな、と感じました。彼が演じるビクターが人間的に成長していく様を表すために“たどたどしい英語を話す設定にするように提案した”という話やアドリブの話もしてくれて、映画創りの過程をほんの少し覗くことが出来ました。それに9.11にも触れ、“あの事件以来、外国人は全て危険人物としてみなされるようになったアメリカの姿を描くことがこの映画の1つの目的だ”とコメントし、この作品の意義や、自らがそこに込めた思いなどを何十分にも渡って私達に伝えてくれました。その真摯な姿勢はとても印象に残りました。会見終了後に、撤収寸前の彼が座っていたイスに座らせて頂いたのですが、座面が左右に回るイスで、彼は会見の最初で、右を向き、左を向き、全体を見渡しながらその場を楽しんでいるようでした。そういえば、会見場からは見えない別の場所だったのですが、会見前の写真撮影の時間にも、何かトム・ハンクスがコメントをしていたのか笑いが起きていました。
編集部――あれは彼がふざけてポーズをとったらしいです。彼らしいですよね。
  
彼の印象は変わりました!?

菊山さん――
想像通りのオーラを持った人でした。気取らなくて、ドシっとした何かを持っている、そんな感じです。客観的に物事を見て考えることができる人かな、と感じました。彼が質疑応答の中で言っていた、“監督業と俳優業の違い”は、とても納得させられました。両方やったことのある人じゃないと言えない、と思います。素敵でしたね。
徳光さん――変わりました。もちろん、“ますます彼の魅力に惹かれた”という意味です。何て笑顔の素敵な方なんだろう!、と。「日本の公衆電話が難しい」とも話していましたが、その飾らない在り方が本当に魅力的でした。50分程の会見だったと思うのですが、時間を忘れるほど楽しく、そして深い、中身の濃い会見でした。
  
ズバリ『ターミナル』は観たい?

菊山さん――
はい、もちろん。観ます。彼がどのように主人公を演じたのか、是非見届けたいです。

徳光さん――もちろん見たいです。トム・ハンクスからこの映画に対する思いを直接聞いたからには、この目で確かめたいと思います。彼のアドリブも!
 

最後に、今回のレポートをしていかがでしたか?

菊山さん――貴重な時間でした。なかなか会うことができない海の向こうの人を間近で見られて大興奮でした。これから、トム・ハンクス作品を観る時に違った視点で楽しめるかな〜、と思いますね。それに、過去の彼の作品ももう一度観てみたいと思います。 
徳光さん――
彼の温かな人間性を垣間見ることが出来て、とても良い機会だったと思います。「役者は本能的になったもの、無理矢理押し込められたわけじゃない」というコメントがとても印象に残りました。“生まれながらにして役者である”とキッパリと言い切ったことにはとても驚かされ、同時に、晴れやかな眩しい笑顔の裏に隠された彼の確固たる信念が見えた気がします。彼の笑顔が会見場にも伝わった、とても印象的な記者会見でした。本当に良い経験になりました。今回の経験を活かし、これからも沢山の映画に触れ、文章を書き、この2つにずっと携わっていきたいと思っています。本当にありがとうございました!

編集部――お疲れさまでした。どうもありがとうございました。
  
作品DATA
『ターミナル』
UIP/スティーブン・スピルバーグ作品/
2004年/アメリカ/129min./カラー/
ヴィスタ/ドルビー(SRD、DTS、SDDS:SR)
12月18日〜日劇1ほか全国東宝洋画系

TM & (c) 2004 DREAMWORKS LLC
公式サイト
 
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